〔028〕武尊山 (2,158m)

標高差:930m

2005年08月20日(当時56歳)


日本百名山に戻る

群馬県利根郡みなかみ町藤原
駐車場 分岐点 剣ヶ峰 沖武尊 避難小屋 分岐点 駐車場
5時43分 5時58分 7時54分 9時15分 10時58分 10時06分 11時53分
登り:3時間32分、 下り:2時間10分、 トータル:6時間10分

前日の移動
  谷川岳下山後は雨の中、再度、一ノ倉沢観光に行ったり、道の駅 ”水紀行館”で暇を潰し、コンビニで買物をしてから ”武尊神社”に向う。 ネットで調べておいた林道に入り、離合出来ない程狭く、荒れた林道を1.7km進むと、8台位は停められそうな駐車スペースがあったが、車は1台も来ていない。 本当にここで合っているのだろうかと不安になってくる。
林道はまだ続いているがここから先は更に路面があれて、倒木もあり車では進めそうにない。
夜になってカミナリが鳴る大雨となり明日の天気を心配しながらビールを呑んで寝てしまう。

林道終点の駐車スペースには朝になって2台の車が来たが、
日本百名山、しかも土曜日なのに人気がない。 5時45分に出発する。

タカオドシ沢
緩やかなアップダウンはあるが穏やかな道が続き、沢沿いではあるが沢歩きは無く渡渉が
4回あった。 紅葉の涼しい時期ならかなり良い印象が持てそうなコースに感じた。

鎖場が続く
次々とくさり場、梯子が出て来て、その合計は4箇所となった。
これなら、逆周りで登った方が面白かったかも知れない。

下山時
 面白かった鎖場も終わり、下山を続けていて手小屋沢避難小屋に差し
掛かった時、登って来た登山者からこの先を聞かれたがその人達は
昨日、谷川岳山頂で一緒だった ”親子三代の登山者”だった。
 避難小屋は沢下まで降りる必要があったので行ってみることはしなか
った。ここで ”剣ヶ峰山”ですれ違ったおじいちゃんに抜かれる。
 最近は抜かれっぱなしで抜いた記憶は少ない。 避難小屋から樹林帯の綴れ折れの道を淡々と下るのみで、見るべきものは何もなかった。
ない、こちら側も秋の紅葉時がよさそうな感じがする。(半分、社交辞令)
下山終了
11時40分に分岐点に戻り、11時53分、車に戻り、
6時間10分を要して ”武尊山”を終える

林道入口にある武尊神社。

裏見の滝は滝の裏側を歩けずはずだったのだが、
滝見遊歩道が崩壊して進入禁止となっていた。

4時間15分、下山時、最初に出くわした鎖場、岩壁には
”大文字草”が綺麗に咲いていた。

2時間45分の地点、尾根道から ”武尊山”の山容が見えてきた。
”沖武尊”とは ”武尊山”の別名である。

3時間15分、”武尊山”が随分近くなって来た。
山頂への登りは鉄平石を轢き積めた様な滑り易い急登となる。

枯れ木の間に ”武尊山”が見えていたのだが、
ガスっていて写真には載らなかった。

裏見の滝散策
  滝が裏側から見れるとあって楽しみにしていたのだが、残念なことに現在は落石が多いとのことで滝裏には
通行禁止となっていた。 滝は周辺から見るだけとなり、これなら普通の滝を見ているだけなので滝見の
価値は半減以上となってしまった。
雑記

  武尊山は2千mを越えている高い山ではあるが、谷川岳の様な高度感がなく、魅力の薄い山と感じた。
裏見の滝も滝裏まで入れないとなれば面白みは全然なくなる。真夏以外に来て見ないと良さは判らないか?
今日の温泉
  水上町に出て、昨日は休業日だった300円温泉の”諏訪ノ湯”を探すが、見付からない。安い温泉を探すのに
車で走り回って200円以上のガソリン代を使っている様な気がする。
諦めて苗場山へ移動途中の”風和の湯”500円に入る。露天風呂は2人は無理な程に小さく最悪だった。
苗場山へ移動中に集中豪雨となる。 不安定な天気が続いているがまだ、下山後の雨が多い分助かっている。
さて、明日の天気はどうなることか。

15分も歩けば分岐点に着く。 標識には ”剣ヶ峰”まで2.2kmと書いてあった。 先行者は避難小屋から直接 ”武尊山”に向う様であるが、俺は ”剣ヶ峰山”に向う。 既に夜露でズボンはずぶ濡れになっている。

分岐点からは沢沿いの穏やかな道が続く。
景観は得られないが沢音が耳に心地良かった。

”タカオドシ沢”には小さい渡渉が何度もあった。
橋の設置は無かったが、渡渉は簡単に出来た。

1時間24分、4箇所目の渡渉を終えると尾根への急登が始まる。
木の根っこが露出した歩き難い急登が続く。

約2時間で ”剣ヶ峰山”への分岐点に着く。
標識には ”剣ヶ峰山”まで0.1km、武尊山まで1.7kmと書かれていた。

”剣ヶ峰山”を下山して縦走路に入るとガスは切れてきた。 下山時、すれ違った人が
山頂に見えたので手を振ってみるが応答無し、寂しい。 晴れてくると日差しで暑くなってきた。

2時間11分で ”剣ヶ峰山”(2,020m)に着く。 山頂には誰も居なかった。
周辺はガスが立ち込めているのでしばらくガス切れ待ちをするが、
6分程で諦めて ”武尊山”へ向う。

”武尊山”の山頂に着いて一番先に目に付いたのが食事中の、このお二人。
”えぇっと、どこかで見た様な”と考えていると向こうもこちらに気付き、
お互い指を挿して ”あぁーー!”と言うことになった。
偶然の再会をお互い喜ぶ。

”至仏山”で俺を3回も抜いて行った ”早駆け人”との再会となった。
”至仏山”ではほとんど話しをすることはなかったが、”武尊山”では
ゆっくりと話しをすることが出来た。 至仏登山後の昨日は仕事で、
今日は武尊神社とは反対側のスキー場から登られたらしい。 日にちにしろ、
時間しろタイミング良く上手く会えたものだ。 今日も早駆けで登られた姿が
想像出来る。(後姿を3回も見ているもので・・・)。 その体力に加えて
”八ヶ岳山麓”に住んでいるとかで、百名山ハンターには羨ましい限りである。 メールアドレスを伝えて連絡をもらう約束をしてお互い反対方向に下山する。
  今日は絶対に抜かれることはないだろう。
(*^_^*) 又、どこかでお会いしたいものだ。

3時間32分を要して最高峰の ”武尊山”(2,158m)に着く。
お2人は ”至仏山”で俺を何度も抜いていった ”早駆け人”。

上半分は鎖場であるが、下半分は頼りない
木製梯子が掛けてあった。

深田久弥著の「日本百名山」から
  日本武尊の東征と山とは縁が深い。礁日峠、四阿山、両神山、甲武山、神坂峠、それから伊吹山へと、みなこの古えの武将の言い伝えが残っている。そして武尊山に至っては、名前まで同じである。 しかしここには伝説があるだけで、拠るべき旧記がない。
'05年度、北関東の山遠征
08/17 08/18 08/19 08/20 08/21
巻機山 至仏山 谷川岳 武尊山 苗場山
日本百名山』 偶然の再会に盛り上がったが、山としては好みのタイプでは無かった。
ほたかやま
Road Map :県道63号線沿いの藤原湖から ”裏見ノ滝”への林道に入る。
Route Map
:林道終点から ”剣ヶ峰山”に登り、”武尊山”経由で左回りで下山する。
周回ルートの鳥瞰図。
2023年11月3日改定
曲がった丸太を使い、巧く崖に合わされていたが、
登る方は倒れないかと心配になってしまう。